David Langlitz

映画祭受賞歴を誇る
監督・脚本家・
プロデューサー
Award Winning Filmmaker

世界トップレベルの
クラシック音楽奏者
World Class Classical Musician

レクチャー &
メンタリング
Lecturer and Mentor

 
 
 


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映画監督
脚本家
プロデューサー

デヴィッドは各種映画祭での受賞歴を持つ映画監督・脚本家で、ニューヨーク大学芸術学部(ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツ)で映画の監督を専攻分野としてMFA(芸術修士号)を取得、同校在学中に映画監督に関するテクニックをアーサー・ペンから、また、編集の技術をスパイク・リーから学びました。

ハリウッドの俳優達を多く指導した演技コーチ・著作家であるハロルド・ガスキンとの長きに渡る個人指導を通して演技に関する理解と洞察を深め、イエール大学映画メディア学部のマーク・ラパドゥーラ教授からの指導で脚本のスキルを磨き、更にエドワード・ドゥミトリュク(USC) やテッド・ポスト(UCLA)による映画監督についての講義を受講しました。

ヒューム・クローニン、テレサ・ライト、エレイン・ツェ、カリスタ・フロックハートら出演の映画『Angel Passing(エンジェル・パッシング)』の脚本・監督を兼任、同作はサンダンス映画祭で初公開されると同時に高い評価を受け、その後、アメリカ国内のみならず国外でも複数の著名な賞を受賞するに至りました。

続いて『ブレード・ランナー』『ナイトホークス』で知られるルトガー・ハウアー主演の映画『メンター』を監督。同作品はトライベッカ映画祭で初上映された後、米国のケーブルテレビチャンネルの一つであるターナー・ムービー・クラシックでも配信されました。

映画の本質とはそもそも全員で作り上げていく共同作業であるという理念のもと、デヴィッドは撮影の現場で常に演者自身のクリエイティビティやアイディアを大事にしています。その結果、デヴィッドの作品に出演した俳優たちもこれらの作品において数々の賞を獲得することとなりました。

2002年にはオペラ歌手のプラシド・ドミンゴ、ブリン・ターフェル、フレデリカ・フォン・シュターデらをフューチャーした作品『Songs for Sophia(ソングス・フォー・ソフィア)』を製作・監督。この短編ドキュメンタリー映画は、進行性骨化性線維異形成症(FOP)と呼ばれる難病に苦しむ子供たちの治療研究にあたっているFOP財団によってニューヨークのホテル、ウォルドーフ・アストリアで催されたファンドレイジングのイベントに伴い制作されました。

また、2019年にプロデューサーとして参加した『Saving Robin Williams』も複数の賞に輝いています。

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Angel Passing(エンジェル・パッシング)』は1998年にサンダンス映画祭で初上映され、2012年にUCLAカリフォルニア・サンダンス・フィルム・アルカイブに登録されました。

また、同作品は2001年から現在に至るまで、PBS(アメリカの公共放送サービス)により全米で、またフランスのテレビ局によりフランス、ベルギー、ルクセンブルク、カナダの各国でテレビ放映されています。

イェール映画アーカイブに受理されたエンジェル・パッシングの 35mm バージョン - 2023

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映画『Angel Passing(エンジェル・パッシング)』のセットでのデヴィッド・ラングリッツとヒューム・クローニン

映画『Angel Passing(エンジェル・パッシング)』のセットでのデヴィッド・ラングリッツとヒューム・クローニン

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イェール大学にて脚本と映画に関するゲスト講師(2016 - 2022)

イェール大学 ゲストワークショップエキスパート スクリプトアナリスト(2016 - 2022) 

デヴィッドはItineris MediaのCEO兼創設者


世界トップレベルのクラシック音楽奏者

 

“機知に富み、テクニックの面でも素晴らしい”

(カーネギー・リサイタル・ホールでのルチアーノ・ベリオ作曲『セクエンツァ』におけるデヴィッドのソロ演奏に寄せられたニューヨークタイムズの批評)

 
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デヴィッドはジュリアード音楽院在籍3年目の21歳の時にメトロポリタン・オペラ・オーケストラの首席トロンボーン奏者としての座を獲得、アメリカを含む世界の主要オーケストラで最年少のトロンボーン首席奏者(当時)となり、この後30年以上に渡り、同オーケストラで活躍を続けました。ジュリアード音楽院で音楽演奏の学士および修士号を、またその後、ニューヨーク大学芸術学部(ティッシュ・スクール・オブ・ジ・アーツ)にて芸術修士号(MFA)を取得しています。

過去数十年にわたり、名指揮者としての誉れ高いレナード・バーンスタイン、ピエール・ブーレーズ、ワレリー・ゲルギエフ、カルロス・クライバー、ラファエル・クーベリック、カール・ベーム、ジェームズ・レヴァイン、リッカルド・ムーティ、ヤニック・ネゼ=セガン、小澤征爾、サイモン・ラトル、ゲオルグ・ショルティ、ダニエル・バレンボイムらの指揮棒の元で演奏を重ねて来ました。

世界的に上映・放映されているメトロポリタン・オペラ ライブ・イン・HD(METライブビューイング)の公演演目でも演奏を担当し、CDや DVD/blu-rayとして商品化された公演のいくつかはグラミー賞を獲得しています。またデヴィッドのソロ演奏およびリンカーン・センター・チェンバー・ミュージック・ソサエティをはじめとする室内管弦楽団・アンサンブルとの演奏は、米国、ヨーロッパ、アジアで高い評価を得ました。ニュージャージー・チェンバー・ミュージック・ソサエティとの公演について、モントクレア・タイムズはデヴィッドの演奏を以下のように評しています。

“ジャック・カステレード作曲『ソナチネ』におけるラングリッツ氏による演奏では、彼の素晴らしいテクニック、上品なダイナミック・コントロールを堪能した。とくに第二楽章でのとろけるような音色はトミー・ドーシーのあのベルベットのような音色を思わせた。また、ベリオの『セクエンツァ』では実験的な音に満ち溢れたトリッキーな作品をものともせず、熟練したスタイルで演奏しきって見せた。”

デヴィッドの音楽でのキャリアにおいて最も優れたものは、ドイチェグラモフォンより発売されたワーグナーのニーベルングの指輪(リング)全作品(CD/DVD)をはじめ、ほぼ40年にわたる在籍期間内に録音されたメトロポリタンオペラオーケストラ首席トロンボーン奏者としての演奏で、そのディスコグラフィには以下のようなものが含まれます。

ラ・トラヴィアータ(椿姫)、リゴレット、アイーダ、パルシファル、さまよえるオランダ人、ワーグナー ニーベルングの指輪 オーケストラ抜粋集、ベルク ヴォツェック/ルル/管弦楽の為の3つの小品(抜粋)、シューベルト 未完成交響曲、シェーンベルク 期待

デヴィッドの演奏はソニー、ドイチェグラモフォン、コロムビア、フィリップス、EMI、RCAマスターワークスといったレーベルから発売されている上記作品を含む音源で聴くことが出来ます。

また、メジャーな映画、インディペンデント系の映画、テレビ番組やテレビ・ラジオのコマーシャル用のサウンドトラックでの演奏も経験しています。

ロジャー・スミス、アーノルド・ジェイコブス、フランク・クリサフリ、エドワード・クラインハマー、ジョン・スワロウといったトロンボーン奏者に師事したデヴィッドは、自身の知識や技術をジュリアード音楽院(プレカレッジ部門)、マンハッタン・スクール・オブ・ミュージック、ニューヨーク大学、イェール大学、ミュージック・アカデミー・オブ・ザ・ウェスト(カリフォルニア州サンタバーバラ)、ヴェルビエ音楽祭(スイス)といった教育の場で新しい世代の奏者達に伝えて来ました。

これまで指導してきた生徒たちは米国、ヨーロッパ、アジアのオーケストラや大学教員の枠をオーディションを勝ち抜いて獲得しています。

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レクチャー・講義

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フルブライト・プログラムの一環として、アジアにおいて器楽演奏についての講義を行うアーティストとして認定されたデビッドは、中華人民共和国でソロ・リサイタルやマスタークラスを行うアメリカ人金管楽器奏者の先駆けとなり、北京や上海の高名な音楽学校で生徒たちの教育にあたりました。また、アジアン・カルチュラル・カウンシルより奨学金を得て、韓国のソウル大学で学生へのレッスンや演奏を行いました。

優れた演奏技術により、ジュリアード音楽院(プレカレッジ部門)、マンハッタン・スクール・オブ・ミュージック、イェール大学、ニューヨーク大学、ミュージック・アカデミー・オブ・ザ・ウェスト(カリフォルニア州サンタバーバラ)など、米国でトップクラスの音楽学校で教鞭を取る機会に恵まれたデヴィッドですが、更にその専門的な知識や教育手法を買われ、夏季にスイスで催されるヴェルビエ音楽祭のオーケストラの金管楽器セクションのコーチングも行っています。

映画関連ではイェール大学、ペンシルベニア大学、ジョンズ・ホプキンス大学で客員講師として講義を担当、更に、キャシディ&フィッシュマンの登録講師でもあります。キャシディ&フィッシュマンは、音楽のみならずあらゆる芸術や人文学の分野において功績のある人物を招き、専門分野についての講義・レクチャーを企画する会社です。

 デヴィッドが担当する講義・レクチャーには以下が含まれます。

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“オペラの名作が名作たる理由”

この講義では、西洋文化において最も並外れて素晴らしい珠玉のアートフォームの一つとして長く存続してきたオペラについて探求します。世界中のオーディエンスに300年以上に渡って感動と賞賛をもたらして来た歴史の中から、幾人かの優れた作曲家、指揮者、歌手たちにスポットライトを当て、歴史的な録音・録画を通して、この講義を受講される方に世界で最も著名なオペラハウスによる演奏のいくつかを体験して頂きます。モーツァルト、ビゼー、ヴェルディ、ワーグナー、プッチーニといったよく知られた作曲家の傑作についてオーケストラ演奏の観点からの洞察と合わせ、レヴァイン、モリナーリ=プラデッリ、トスカニーニ、カラヤンといった巨匠の指揮のもとで繰り広げられるパヴァロッティ、カラス、ドミンゴ、プライス、カルーソー、コレッリ、ニルソン、カウフマンら名歌手の歌唱に触れます。受講者はオペラがどのように始まり、数世紀にわたって視覚・聴覚両方の面でオーディエンスを魅了し続けてきた理由について理解を深めます。

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映画音楽のマジック

作曲家バーナード・ハーマンはかつてこのように言いました。“映画には音楽というセメントが必要だ。” 彼の作品は『めまい』『サイコ』『北北西に進路を取れ』といったヒッチコックの名作に音楽による背景を添えていますが、100年前の無声映画の時代からずっと音楽が映画に与えて来た影響を考える時、彼の言葉が実に的を射たものであることがわかります。この講義では作曲家がどのようにして観客の視覚による経験に広がりを与え、また監督の作品に対するビジョンを実現するための支えとなるような音楽を作り上げていくか、その流れを受講生の皆様と一緒に見て行きます。名監督と呼ばれる監督たちと優れた作曲家の組み合わせは古今東西の観客から豊かな感情反応を引き出す魔法の方程式と考えられて来ました。アルフレッド・ヒッチコックとバーナード・ハーマン、ジョージ・ルーカス/スティーブン・スピルバーグとジョン・ウィリアムズ、フェデリコ・フェリーニとニーノ・ロータ、フランソワ・トリュフォーとジョルジュ・ドルリューをはじめとするコンビの作品を取り上げながら、デヴィッドがストーリーを補完し観客から引き出したい感情やインパクトを実現させるために作曲家がどのように旋律、和声、リズム、オーケストレーションを駆使しているか、また、彼らが創造的プロセスの中で直面したと考えられる障害や問題を分析・解説します。イングマール・ベルイマン、フランシス・フォード・コッポラ、スタンリー・キューブリック、ルキノ・ヴィスコンティらの作品からの抜粋を例に傑作映画の中でクラシック音楽の名作が果たして来た役割についても理解を深めます。

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クラシック音楽の名指揮者たち

“クラシック音楽の名指揮者たち”はデヴィッドが担当する講義の中で最も人気のあるテーマです。このプレゼンテーションでは、トスカニーニ、カラヤン、バーンスタイン、レヴァイン、クライバー、小澤征爾、ゲルギエフ、ライナー、ムーティ、ショルティをはじめ、20~21世紀にかけて活躍したスター指揮者たちの指揮について語ります。このコースでは、指揮の歴史に始まり、ビデオ映像や音源を活用しながら、名指揮者たちのテクニックや各指揮者の指揮の特徴・スタイルを再現して行きます。

また、このコースで取り上げる多くの指揮者と実際に仕事をした経験に基づき、デヴィッドがこれらの偉大な指揮者たちにまつわるリハーサルや演奏時からの思い出深いエピソード等をご紹介します。


メンタリング

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“指導者はどんなに頑張っても無理やりに生徒を素晴らしい奏者にすることはできません。優れた指導者とは生徒に自分の中にある可能性に気付かせることが出来る人物であるというのが私の信念です。つきつめると、アーティストを偉大にするものは、彼ら自身がこうなりたいと考えるイメージであり、想像力・視覚化・本能といったものを助けに努力を続ければ、いつか自分の思い描いていたものが音となって表れてくる時が来ます。金管楽器の奏者ならば、自分の呼吸を完全にコントロールするという、身体的なエレメントもマスターしなければなりません。この概念的イメージとそれを実現する物理的な能力の両方が揃ってようやく正しい道のりへ踏み出せるのです。”          

~デヴィッド・ラングリッツ 

自分自身に多くの素晴らしい機会と喜びを与えてくれた音楽の世界に対して何らかの形で還元したいとの考えから、デヴィッドは自分の中にある可能性を見出したいと考えている次世代の若い音楽家たちにメンタリング等を行っています。映画製作の場での俳優たちに対するのと同様に、音楽に興味のある学生達に自分の可能性と才能の深さを探求し、彼らを待ち望む外の世界に向けてその力を共有し繋げる助けとなりたいと考えています。メンタリングはデヴィッドのキャリアにおいて最も意義のある側面の一つとなっています。

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Richard Strauss- Alpine Symphony Sunrise

Verbier Music Festival Brass Section

スイス ヴェルビエ音楽祭滞在中の様子

スイス ヴェルビエ音楽祭滞在中の様子


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Photo by Kimera @ Creekside Photography

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